緑内障は初期段階でほぼ自覚症状がなく、気づいたときには視野の一部が失われていることも少なくありません。「様子を見る」という選択肢が通用しにくい病気だからこそ、定期検査によるセルフチェックが重要です。
緑内障リスクチェックリスト
当てはまる項目が多いほど、定期検査の優先度が高くなります
- □ 眼圧が高いと言われたことがある(目安:21mmHg以上)
- □ 40歳以上である
- □ 緑内障の家族歴がある
- □ 近視が強い
- □ 糖尿病・高血圧がある
- □ ステロイド薬を長期使用している
緑内障検査の種類・費用
緑内障は、眼球内の圧力(眼圧)の上昇などにより視神経が障害される進行性の疾患です。一度失われた視野は現在の医学では回復できませんが、早期に発見し治療を開始すれば進行を遅らせることが可能とされています。早期発見のためには、複数の検査を組み合わせた診断が必要です。
| 検査 | 内容 | 自己負担額目安(3割負担) |
|---|---|---|
| 眼圧検査 | 空気を吹きかけて眼圧を測定。最も基本的な検査 | 200〜300円 |
| 視野検査 | 視神経のダメージ度合いを調べる。5〜15分程度 | 1,000〜1,500円 |
| 眼底検査 | 視神経乳頭の形状を医師が直接観察 | 200〜300円 |
| OCT検査 | 視神経繊維層の厚さを画像化する精密検査 | 500〜800円 |
眼圧検査だけでは十分ではありません。正常眼圧でも緑内障が進行するケース(正常眼圧緑内障)が一定数あるとされているため、複数の検査を組み合わせることが診断精度を高めます。緑内障が疑われる場合や診断済みの場合は、通常健康保険が適用されます。
日常生活でのセルフケア
定期検査と並行して、日常生活での目の健康管理も大切です。
- PC作業時の休憩:1時間に10分程度の休憩を取りましょう
- 適切な照明:暗すぎる、まぶしすぎる環境は避けましょう
- ドライアイ対策:ドライアイは眼圧上昇につながる可能性が指摘されています
- 適度な運動習慣:眼圧に良い影響があるとされています
緑内障の治療目薬(プロスタグランジン関連薬など)は医師の処方が必須で、市販・通販での購入はできません。処方された目薬は指示通りに正しく使用することが重要です。処方薬とは別に、日常的な目の健康維持を補う一般用サプリメントを併用する方もいますが、あくまで治療の代わりにはなりません。
受診の目安・検査頻度
- リスク因子のない健康な成人:40歳以上は1〜2年に1回の眼科検診が一般的な目安です
- 眼圧が高い、または疑いがある段階:半年〜1年に1回の詳しい検査が推奨されます
- 緑内障と診断された場合:治療開始直後は1〜3ヶ月に1回、安定後は3〜6ヶ月に1回など、医師の指示に従って定期受診します
緑内障と診断されても、適切な治療により進行を遅くすることは可能とされています。眼圧低下を目的とした目薬による治療が基本方針で、効果が不十分な場合はレーザー治療や手術が検討されます。
まとめ
緑内障は自覚症状がほぼないため、定期的な検査が早期発見の主な手段となります。特に40歳以上の方、家族に緑内障患者がいる方は、積極的に眼科検診を受けることをおすすめします。
視力は一度失うと取り戻せません。リスク因子に当てはまる方は、今のうちから定期検査を習慣にしてみてください。